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コラム

今やっているゲームから始められるeスポーツ


◇そもそもeスポーツの起源って何?

 

皆さんは、eスポーツと言う言葉を聞いたことはあるでしょうか?

eスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)」の略で、ビデオゲームを使った対戦を、競技として捉える際の名称です。

現時点で一番古い情報では、1972年にアメリカのスタンフォード大学で『Spacewar!』(スペースウォー!)の大会が行われたという記録があります。

この時代はまだeスポーツと言う名前はありませんでしたが、ゲームを利用した競技性のある大会はこの頃からすでに開催されていました。

そしてその2年後の、1974年に『セガTVゲーム機全国コンテスト東京決勝大会』が開催されました。

 

こちらの大会は日本で初めてのゲームを使用した大会で、全国のゲームセンターで大会が開かれ、勝ち残ったものが東京で決勝戦を行うという方式で行われました。
この方式は現在でも使用されている方式で、ゲームセンターのアーケードゲーム以外にも、オンラインゲームで対戦し決勝戦は、オフライン会場で行うeスポーツ大会も少なくありません。

そんなゲームを使用した大会ですが、意外と昔から開催されていることが分かりました。
そんな大会がeスポーツと呼ばれるようになったのは、2000年代になってからでした。

 

 


 

 

韓国が設立したeスポーツ協会『KOREA e-SPORTS ASSOCIATION』

 

実は2000年に韓国政府が、国内のeスポーツを管理するために韓国eスポーツ協会、
KOREA e-SPORTS ASSOCIATION(通称KeSPA)を設立しました。これにより、韓国内でのeスポーツの成長に大きく貢献し、現在のeスポーツ大国としての地位を確立しています。

この韓国で設立されたKeSPAが、韓国でのeスポーツ大会の認可と運営、およびProleagueの設立に貢献し、他国で2012年にMultiplayer Online Battle Arena(MOBA)のジャンルが大流行した際、KeSPAが競争に参入したことにより発売当時から人気があった、StarCraftが好調となりトップを維持しました。

 

その後2009年に、MOBAタイトルのLeague of Legends(LoL)が登場し、2012年までにはLoLが、2016年にはOverwatchが、韓国で最もプレイされるゲームとなっていました。

トップの座は永遠には続かなかったものの、LoLは支配力を取り戻すとAPEXリーグを主催し、このリーグはOverwatch Leagueが発足するまで世界最高レベルの大会でした。

 

そうして世界でもトップレベルの戦績を納め続けた、KeSPAが世界中にeスポーツの名前を広げる事に貢献していったことにより、ゲーム大国でもあった日本でも、eスポーツの名前を聞くようになったのです。

 

 

◇eスポーツの『スポーツ』、語源はラテン語の『deportare』(デポルターレ)

 

日本国内ではeスポーツという言葉を聞いたことはあっても、ただゲームで遊ぶだけで何故スポーツと呼ばれるのか疑問に思う方も多いでしょう。

 

スポーツという言葉の意味を知れば、少しは疑問が解消されると思います。

 

スポーツの語源はラテン語であり、deportare(デポルターレ)から来ています。
この言葉は「あるところから別の場所に運ぶ・移す・転換する・追放する」という意味があり、中世フランス語の「depoter(デポテア) 」や「desporter(デスポッティ)」という言葉に転じて行きます。
これは「気分を転じる・楽しませる・遊ぶ」といった意味を持つ言葉で、現在の「スポーツ」はこの、遊ぶという意味で使用されています。

 

 

・なぜ日本ではスポーツを遊ぶという意味ではなく、体を動かす競技だと捉えている人が多いのか。

 

日本に伝わってきたスポーツという言葉は、イギリス英語の「sport」をカタカナ表記にしている外来語です。
この言葉は明治時代、日本が開国した際に伝来してきます。
しかしこの時期は開国したばかりということもあり、欧米列強に肩を並べることを目標に、身体鍛錬に主眼が置かれていました。
明治時代には三育「知育・徳育・体育」の考え方も伝わり、日本にも広がりましたが、鍛錬し極めることを良しとした武士道精神は抜けきらず、国内で広まることはありませんでした。

 

そんな中、日本でスポーツという言葉が一般に広まったのは大正時代です。
大正時代になると、野球部やテニス部など、さまざまな運動部が高等学校や大学で発足され、1920年頃には高等女学校に通う生徒も水泳やテニスに親しむようになりました。

 

日本国内で、そういった運動が広まると野球を始めとする、さまざまな学校対抗の大会が誕生し始め、各スポーツに取り組んで楽しむ人、その大会を見て楽しむ人が増えたことで、スポーツという言葉が広く浸透したと考えられます。

 

その後日本ではスポーツ基本法(日本で唯一のスポーツに関する法律)と言う物が出来、「スポーツは、心身の健全な発達、健康及び体力の保持増進、精神的な充足感の獲得、自律心その他の精神の涵(かん)養等のために個人又は集団で行われる運動競技その他の身体活動」とされます。

そしてスポーツ庁が定める第二期スポーツ基本計画において、「スポーツは、体を動かすという人間の本源的な欲求に応え、精神的充足をもたらすものである。」と説明されています。

 

日本ではこの説明のもと、スポーツを楽しんできたので『運動競技=スポーツ』と考える人が少なくありません。
しかし実は運動競技だけでなく、「スポーツ」という言葉は、競技・余暇活動・体力増強のために行う身体活動の全般を指します。
散歩やラジオ体操、ハイキングにランニング、ウェイトトレーニングのように他者と競わない運動も「スポーツ」なのです。

 

そして現代に近づくにつれて「スポーツ」の意味として「遊ぶ」と言う本質の元、囲碁やチェス、けん玉などもスポーツとして扱われています。

そうした中で、コンピューターの技術が発展した今、ビデオゲームを使った対戦を、競技として捉える「エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)」通称「eスポーツ」という言葉が生まれたのです。

 

 

◇eスポーツを始めよう!

 

さて、eスポーツの始まりや語源などを説明してきましたが如何でしたでしょうか?

 

これまでの説明で、eスポーツはビデオゲームを楽しみ、遊ぶ事で始められるのが何となく分かって来た事でしょう。

ですがただ遊ぶだけでは、真にeスポーツを楽しめているとは言えません。
前述した説明にもある通り、ビデオゲームを使った対戦を、競技として捉える必要があります。

 

今や日本はeスポーツにおいては、後進国です。
ゲーム大国であった日本ですが、eスポーツに関しては世界に後れを取っています、その理由は元々のゲームへ対する懸念点もあるでしょう。

子供たちがゲームばかりで、外へ出て遊ぶことも少なくなってしまったり、引きこもりがちで友達と遊ぶことが少なくなることで、運動能力やコミュニケーション能力が低下するのではないかと懸念する親も少なくはありません。

 

昔のゲームは基本、一人でプレイするゲームが多くありましたが、現在のゲームでは、オンラインゲームや協力して遊ぶゲーム等が増えてきています。
その為、現在のゲームの与える良い影響として「思考力が上がる」「友達とのコミュニケーションツールになる」といったことが挙げられ、更には高齢者の認知症の改善にもゲームを使用するのが良いという結果も出ています。

 

 

・何故認知症予防に良いのかは、B-DASH記事の以下をご参照ください。

※認知症予防に効果のあるゲーム

認知症予防に効果のあるゲームとは?

 

更にゲームをすることで懸念されていた運動不足に関してですが、外で本格的に運動することに比べれば効果は薄いでしょうが、運動不足の方や、激しい運動が出来ない体の弱い方、高齢者や小さなお子さんでも楽しく体を動かせるゲームが任天堂で多く出ています。

ではそろそろ・「思考力が上がりコミュニケーションツールにもなる」・「運動不足が解消できる」、以上2つの項目に分けてお勧めのゲームをご紹介いたします。

 

 

◇今から始められるお勧めのeスポーツ、ゲーム

 

・「思考力が上がりコミュニケーションツールにもなる」ゲーム

 

ぷよぷよeスポーツ

 

公式サイト:https://puyo.sega.jp/PuyoPuyo_eSports/
対応機種:PS4、Switch、PC
対戦・協力プレイ:2~4人
※オフライン対戦の「たいかいモード」では最大8人まで参加可能

こちらはセガから販売されている「落ち物パズル」ゲームです。
『テトリス』の登場により空前の落ち物パズルゲームブームとなり、1991年10月25日に徳間書店インターメディアから発売されました。
その後アーケード向けにアレンジした『ぷよぷよ』をセガから発売することとなり、現在では家庭ゲーム機やスマホでもぷよぷよをプレイする事が出来ます。

 

そんな長く遊ばれているタイトル「ぷよぷよ」ですが、eスポーツとしても大会やイベントが開かれ、楽しまれています。
更に、「ぷよぷよ」を遊ぶことで、脳が活性化されるという実験結果を、2020年8月4日にセガが発表しています。

脳科学者であり、公立諏訪東京理科大学教授の篠原 菊紀(しのはら きくのり)教授は「『ぷよぷよ』をプレイすると脳の活性化が見られるという結果から、「脳の前頭前野と、頭頂連合分野という部分の活性化がみられ、『子供の知育や高齢者の認知機能低下予防』にも役立つ可能性なども考えられ、適度な『ぷよぷよ』のプレイは全年齢の脳の活動に役立つと思われる」とコメントしております。

 

League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド )

 

公式サイト:https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/
対応機種:Microsoft Windows、macOS
対戦・協力プレイ:1~10人

 

ライアットゲームズが開発した基本プレイ無料のマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(通称MOBA)です。
5対5のチームバトルで、各プレイヤーは、試合開始前に選択した「チャンピオン」と呼ばれるキャラクターを操作し、お互いの陣地に設置された「ネクサス」の破壊を目指すゲームです。

こちらのゲームは、瞬時の判断力、事前に勝つための戦略、変化する戦況で柔軟に対応する力が必要となり、勝つためにはコミュニケーションが必要になってきます。
今ではeスポーツとして何億円も優勝賞金が設定されているほど、盛り上がりを見せているゲームの一つです。

 

 

FIFA23(フィファ)

 

公式サイト:https://www.ea.com/ja-jp/games/fifa/fifa-23
対応機種:PS5、PS4、Switch、Xbox One / Xbox Series X|S、PC
対戦・協力プレイ:可

FIFAシリーズはEAスポーツが開発、発売している27年間続くサッカーゲームのシリーズです。おんなじサッカーゲームの人気作に、コナミデジタルエンタテインメントから発売されている、eFootball(イーフットボール)もありますが、eFootballはよりリアルなサッカーに近いゲームを追求して製作されており、現実味があるプレイを楽しむことができる作品であるのに対し、FIFAは実際のサッカーよりも得点が入りやすいようにして、エンターテインメント性を高めて製作されています。

 

自分の得意な攻め方、守り方を見つけフォーメーションや戦術を選択し、それに合った選手などを選ぶなど、自由度が高く、設定一つでプレイスタイルが変化していきます。

 

 

・「運動不足が解消できる」ゲーム

 

太鼓の達人シリーズ

 

公式サイト:https://taiko-ch.net/index.php
対応機種:PS4、Switch、Xbox One / Xbox Series X|S、PC(ソフトによる)
対戦・協力プレイ:可

 

日本国内でのリズムゲームの定番と言えば「太鼓の達人」シリーズです。
こちらのシリーズは、バンダイナムコアミューズメントにより開発され2001年2月21日から稼働を開始した音楽ゲームであり、家庭用ゲーム機に太鼓型専用コントローラー『タタコン』(PS2版)や『太鼓とバチ』(Wii版・Wii U版・PS4版・Nintendo Switch版)が販売されており、それらのコントローラーを使用してプレイすることで、リズムに合わせて体を動かしたりする事でリズム感や、譜面を追う為の動体視力、腕を上下に振る動作により、二の腕や前腕部の運動にもなります。

 

 

 

Fit Boxing 2 -リズム&エクササイズ-

 

公式サイト:https://fitboxing.net/2/
対応機種:Switch
対戦・協力プレイ:1〜2人可

 

こちらのゲームはイマジニアより発売されたNintendo Switch用ゲームソフトです。
一般社団法人フィットボクシングジャパンのボクシングプログラム「フィットボクシング」をNintendo Switch向けにアレンジして作成されており、BGMのリズムに合わせて次々に指示されるジャブやストレート、フックなどの動作をこなしていく事で、運動不足解消・フィットネス効果をジムに通わなくても得られるとして人気のゲームです。

 

更に2022年12月22日には『Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~
』の発売も決定しております。